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# しゅーチャンネル 泣ける話
2012/01/21 04:16
俺が小さい頃、初めて動物園に行った時。象の前で母ちゃんと二人で並んで撮った写真。

母ちゃんは、女手一つで俺を育ててくれた。

脳の細胞が、加速度的に死んでゆく病気。不治の病。

病室のベッドで横になる母ちゃん。その写真を大切そうにいつも握っている。

( ´ ▽ ` )『初めて動物園に行った時、たけしも一緒にお弁当作ったのおぼえるかい?』


『うん。覚えてるよ(^_^;)』


( ̄▽ ̄)『たけしは、おにぎりが、上手に握れなくてね…』


『うん…うん、(T ^ T)』


( ̄▽ ̄)『先生聞いてくれる?うちのたけしったら…』


『母ちゃん…俺だよ、たけしだよ?(T ^ T)』

( T_T)『お家に帰りたいよーおかぁさあーん』

( *`ω´) 『ちょっと!おじさんだれ?泥棒!泥棒!』

『母ちゃん…俺だよ.(T ^ T)』


脳の細胞の減少と共に、記憶もどんどんなくなってゆく。


いずれは心肺停止。もって、後1ヶ月だった。


そんなある日。


もう、記憶も全くない。自分さえわからない状態になってしまっていた母ちゃん。

病室で寝ている母ちゃんの隣で俺は、あの写真を見ながら一人つぶやいてた。

『この時は、どんなオカズだったっけ…えっと…卵焼きと…オニギリと…あれ?思い出せねえや…(T ^ T)』


(=´∀`)『べ、ベーコンだよ…』


『き、記憶が戻った!(≧∇≦)』


(=´∀`)『たけし…お弁当美味しかったかい?』

『うんっ!美味しかったよっ(T ^ T)母ちゃん!』


(=´∀`)にこっ


『母ちゃん!!』


それから数時間後、母は眠るように息を引き取った。

母は、最後の力を振り絞って、動物園の記憶だけは残しておいたのかもしれない。

俺は棺の中に、その写真を一緒に入れた。母が、大好きだったその写真を。


(=´∀`)『たけし…お弁当食べようか?』


( ̄▽ ̄)『うん!』


(2チャンネルよりリライト)






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